そんな状態になっていると、デンタルケアグッズでは対処できません。
根本の原因になっている歯石の除去(スケーリング)と口腔内環境の改善処置が必要になります。
この歯科処置は麻酔下のもと実施します。
麻酔と聞くと抵抗のあるかたもいらっしゃるかもしれませんが、事前に安全性確認の血液検査を実施して実施します。
もちろん、高齢の動物さんに多いですが結果によっては麻酔下の歯科処置が困難な場合があります。
3歳以上の動物さんの80%は歯周病と言われていますので、5~6歳のシニア期前に歯科処置を検討されることをオススメします。
①ハンドスケーリング
まず、大きな歯石の塊を”キュレット”と呼ばれる歯石を除去すつ器具を用いて、歯の表面を綺麗にします。
②超音波スケーリング
次に、”超音波スケーラー”を用いて歯の表面の歯石を取り除いていきます。
③ポリッシング
さらに、”マイクロエンジン”と言われる機械で、荒研磨、仕上げ研磨を行い、歯の表面をツルツルに研きます。
④洗浄、仕上げ、ポリッシング後
研磨材を洗浄して、最後に歯周ポケット内に歯科用抗生物質軟膏を注入し、処置後に歯石の再付着がないようにします。
※動物病院以外で実施されるハンドスケーリングは②~④の工程がない為に、見た目の歯石はとれますが、歯の表面はガタガタになります。このガタガタの溝に再度歯石が付きやすくなりますのでご注意ください
※口腔内環境の程度によっては抜歯などの処置が必要な場合もあります(事前にご説明します)
※左・・・超音波スケーラー 右・・・ポリシャー