知って欲しい診療情報
今病院で実施している企画や気をつけて欲しい病気・共に生活する上でのアドバイスなど「今知りたい!」「今知って欲しい!」情報を発信します

ヘルニアと聞くと、多くの会飼主様は椎間板ヘルニアを思いつくのではないでしょうか?

しかし、ヘルニアというのは臍ヘルニア(おへそ)、鼠径ヘルニア(内股)、会陰ヘルニア(おしり)などなど様々な部位に発症します。

そもそもヘルニアというのは、臓器や組織が体の開口部(穴)を通って突出する事を言います。

例えば会陰ヘルニア(おしり)ですと、本来は出ててはいけない膀胱(ぼうこう)がヘルニアの部位に出てくることで、おしっこが出にくくなったり、膀胱が破裂してしまう事になります。

これは、老齢の雄犬によく見られる成人病のひとつです。 この会陰ヘルニア(おしり)は去勢手術をすることによって予防できます。

 

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が多くは内側に移動してしまう事です。

膝のお皿が移動すると、足に力が入りにくくなり、関節がすれたり、こすれたりして痛みを生じる事が多くなります。

膝が変形したり体重が増えると歩けなくなってしまいます。

生まれつき膝蓋骨脱臼のコは、例えば8歳くらいで様々な要因が重なって生活の質(QOL)が低下する事があります。

高齢になってからの手術はリスクを伴いますので、わんちゃんの生活の質(QOL)を考えられるならば若いうちに手術してあげるのもQOL向上のひとつです。

また、この膝蓋骨脱臼は小型犬によく見られます。

診察の触診で診断できますので、びっこをしていたりしていたら、是非病院で早めにチェックしてあげてください。

 

 

 

狂犬病の予防接種を広げましょう!

日本国内で狂犬病は1956年以来発生はしていません。

ただ・・・ 発病後の死亡率はほぼ100%で、確立した治療法は世界的に見てありません。

狂犬病は「最も致死率が高い病気」としてエイズとならんでギネス・ワールド・レコーズにも記録されています。 流行地域はアジア、南米、アフリカで、全世界では毎年50,000人以上が今も亡くなっているのです。

懸念されるのは、海外の狂犬病を持った野良犬がいつ入ってくるかなのです。

その時、現状の接種率では・・・ 厚生省は接種率を上げるより、発生時のシュミレーションや対応策を練っています。 まずは発生してもまん延しない70%を私達一人一人が目指すべきではないかと思います。

法律の問題もありますが、長い目で見て接種率を向上させていきたいですね。

★ニュース! 毎日新聞で狂犬病に関する記事が掲載されていました。(2009.6.25)

 それは、全国の狂犬病の予防接種率が約40%に満たないという内容でした。

 狂犬病のまん延を防ぐ70%に30%も満たない結果でした。

隣の国、中国ではまだまだ狂犬病がまん延しています。 お一人、お一人の意識の問題です。是非、飼主様を始め人への感染を守る為に狂犬病予防接種を呼びかけてください。

やまなか動物病院でも狂犬病の予防接種が可能です。 また当院で導入しているポイントカードにも、狂犬病予防接種で4ポイントつきます。

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