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歯・口腔内の疾患について

★ 歯科の治療

お口の中を見てみると、歯に茶色い歯石がたくさん見える、歯周病が進行してお口が臭う。そんな状態になっていると、デンタルケアグッズでは対処できません。根本の原因になっている歯石の除去(スケーリング)と口腔内環境の改善処置が必要になります。

この歯科処置は麻酔下のもと実施します。麻酔と聞くと抵抗のあるかたもいらっしゃるかもしれませんが、事前に安全性確認の血液検査を実施して実施します。

もちろん、高齢の動物さんに多いですが結果によっては麻酔下の歯科処置が困難な場合があります。3歳以上の動物さんの80%は歯周病と言われていますので、5~6歳のシニア期前に歯科処置を検討されることをオススメします。

★ 麻酔下歯科処置(スケーリング)

歯科処置は、以下の4つの処置を行っていきます。

①ハンドスケーリング

まず、大きな歯石の塊を”キュレット”と呼ばれる歯石を除去すつ器具を用いて、歯の表面を綺麗にします。

②超音波スケーリング

次に、”超音波スケーラー”を用いて歯の表面の歯石を取り除いていきます。

③ポリッシング

さらに、”マイクロエンジン”と言われる機械で、荒研磨、仕上げ研磨を行い、歯の表面をツルツルに研きます。

④洗浄、仕上げ、ポリッシング後

研磨材を洗浄して、最後に歯周ポケット内に歯科用抗生物質軟膏を注入し、処置後に歯石の再付着がないようにします。

左…超音波スケーラー/右…ポリシャー

動物病院以外で実施されるハンドスケーリングは②~④の工程がない為に、見た目の歯石はとれますが、歯の表面はガタガタになります。このガタガタの溝に再度歯石が付きやすくなりますのでご注意ください

口腔内環境の程度によっては抜歯などの処置が必要な場合もあります(事前にご説明します)

当院では、わんちゃんの歯石除去を積極的に実施しています。わんちゃんの歯石除去を行いお口の中を健康な状態にもっていくためには、麻酔を行う必要があります。

手術に麻酔はつきもので、100%安全ということはありません。しかし、当院では日々の医療技術の研鑽とともに最大限リスクを軽減する配慮をもって麻酔を使用しています。

手術や麻酔と聞くと、言葉だけが先行して危険なものとおもいこんでしまいます。当院で実施した麻酔を使用しての動画を公開いたしますので、ご覧ください。

★ このような症状はありませんか?

  • 最近お口の臭いが気になる
  • 歯のケアをしていない
  • やわらかい食事が多い
  • おやつをよくあげている
  • 小型犬を飼っている
  • お口の中を普段見ない
  • 噛んで遊んだおもちゃに血が付いた事がある
  • スケーリングをして 3年以上経っている
このような症状がある場合、歯周病の可能性がありますので、早期検査が必要になります。

上記のような事はありませんか?もし気になる事がありましたら当院までお問い合わせください。

★ よくみられる疾患

先天性口蓋裂(せんてんせいこうがいれつ)

上のあごの口蓋と言われる部分に産まれた時から亀裂ができてしまって、食べ物やお水が鼻から出てしまうなどの症状が出る子がいます。
後天性の場合は、(これは歯石の付着が過度になった場合です)腫瘍が上のあごに出来てしまい、腫瘍の状態によっては亀裂ができてしまい場合があります。または、交通事故などでも亀裂ができる場合はあります。 これは猫に多い症例です。治療法としては、亀裂を縫って隙間をふさぐ手術となります。

口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)

歯石の影響で、歯の根元から上のあごを溶かし、溝ができてきます。この状態が進行し、溝が深くなると鼻の粘膜(鼻腔)まで到着し、歯根から鼻腔まで溝がトンネルのような状態になります。すると、膿状の鼻水や青っぱなが出てきます。
一見、くっしゃみ・鼻水・鼻出血・目やになどの症状がでるので風邪と勘違いをされる事があります。実は、風邪ではなく原因は歯にあったという事もあります。治療法としては、抜歯手術となります。

根尖周囲病巣(こんせんしゅういびょうそう)

簡単に言うと歯の根っこの病気です。歯の根元が炎症をおこしたり、化膿したりして、ほっぺたや下あごなどが腫れた状態になります。体は歯の根元に溜まった膿を出そうと働きます。
症状が進行すると、腫れたぽっぺたや下顎など、原因となっている歯根の部分から膿を出します。膿がでると一時的におちつくのですが、歯の根元の炎症は完治していないので同じ事を繰り返します。治療法としては、抜歯手術となります。

★ 主な手術実績

口腔外科

・下顎結合部骨折  ・下顎骨骨折の整復法